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ジムショアの作品たちはとにかくリアル。ディズニー・スヌーピーグッズは沢山あるけれど、不思議と本物感があります。もちろん、ジムの愛と腕もあるんでしょうけど、それだけではなさそうなんですよね。なんでだろうとウンウン唸って考えていたのですが、最近ようやくそれっぽい答えにたどり着きました。
ジムショアの作品は彫刻ですから、表面はむしろ粗く、塗りも1つ1つ手作業なので多少の甘さはあったりします。たぶん、それが逆にいいんだなと。私たちの頭の中に生きているキャラクターたちは完璧な形をしています。でも、それを現実世界にもってこようとすると、どんなに精巧に作ったとしても作り物感が出てしまう。お人形が本物の人間になりえないのと一緒です(ものすごいコストをかければ別かもしれません)。すこし荒いからこそ、逆に本物らしい。私たちの想像力が、この彫刻たちにリアル感を与えるんだなとわかりました。
すこし荒くて素朴な彫刻面は、近くで見れば愛おしく、手にとればずっしりと重くすべすべしていて、遠くから見ると本当に生きているみたい。
彫刻って、いいですよ。
ジムショアといえば、特徴的なタイル柄とその色使い。オリジナルを活かしながら、どこか懐かしく親しみやすい作品に仕上がっています。一度これに慣れてしまうと、この柄がないと少し寂しいなんて思うようになってしまいます。ちょっと上の写真をもう一度見てください。そして、ジムショアの柄がない姿を想像してみてください。ちょっと物足りなく感じませんか? 私だけでしょうか。
そもそも、これだけ強い色・柄を使いながら、オリジナルの良さをいささかも失わず、むしろ全体の完成度を上げているこのバランス感覚が驚きです。そして、何十年も彫刻刀と共に生きてきた職人肌のジムだからこそできる、この立体造形の完璧さ。ジムは現代に生きる天才の一人だと本気で思っています。
そして、ユニークでありながらかつ人に受け入れられるというのは、成功するアーティストの条件です。ウォルト・ディズニー、コカコーラ、ピーナッツ、ルーニー・テューンズ、ハンナ・バーベラなど、アメリカのビッグブランドが次々とジムに仕事を依頼するようになったのもよく分かる話です。
ところで、ジムは多作です。ものすごい数の作品があります(日本では扱ってませんが、ディズニー・スヌーピー以外も山ほどあります)。だからというわけではないのですが、申し訳ありません。入荷はかなり不定期となります。工場の生産計画が決まるたびに、そこから分けてもらっているという感じで、その数も今のところあまり多くはありません。
売り切れたら、次回入荷は結構先(1年くらい)になりますし、次回入荷するかどうかも正直分かりません。なぜなら、そのときは新しいデザインになっているかもしれないからです。普通のアーティストではこうはいきませんが、手の早いジムならではです。
なので、当店の他の作品たちと違って、出会いを楽しんでもらう感じになります。欲しいと思ったら確保してくださいませ。
ジム・ショア
サウスカロライナ出身。アメリカ中を放浪したあと、ギフトメーカーのENESCO社にその才能を見いだされ、成功したあとはサウスカロライナに戻って、いまでも創作活動を続けています。紫のシャツがトレードマークで大事な舞台はいつもこれ。料理が大好きで、よくブログにレシピを載せています。何か作らずにはいられない、そんな感じなんだろうなーと勝手に思っています。
きっかけは2018年、ある輸入商社さんのショールームでのことでした。うちがウィローツリーを専門に扱っていることを知っている社長さんが「藤村さん、こんなものご存じですか」と紹介してくれたのが、ジムショアの彫刻作品でした。
ひと目で「あっ、欲しいな」と思いました。
どこかアンティークを思わせる、伝統工芸品のような質感。オリジナルの良いところを活かした可愛らしいキャラクターの造形。手に取るとずっしりと重く、またなめらかな手触り。上質感があり、どこに置いても存在感を発揮してくれそうなステキな大人のアイテムでした。
「これ、ウィローツリーに似ていますね」私の感想を、社長さんはニヤニヤしながら聞いていました。
わたしは仕事柄、多くのギフトを目にします。多くの量産品というのはどこかに足りなさを感じるものです。ちょっとした目線の向け方だったり、布のつなぎ目だったり、口元の線のゆらぎであったり。ジムの作品にはそれがありませんでした。丁寧に、情熱を持って仕事していることが分かりました。スーザンと同じ、作品への愛を感じました。その場で社長さんと打ち合わせをし、当店で扱うことを決めました。
スーザンと同じ、アメリカ人のアーティスト。ウィローツリーと同じ、彫刻をオリジナルにしたインテリア置物。不思議な共通点を感じたのはもちろん私だけではなくて、その社長さんは最初から全部分かっていたようです。
ジムショアの作品は、「高級ギフト」という扱いでこれまで国内ではかなり高め(米国流通価格の倍以上)で売られているとのことでした。私たちはメーカー本来の値付けを尊重します。もちろん、輸送料や関税があるのでアメリカ国内と同価格とはいきませんが、必要以上の手数料を取らないように心がけています。ウィローツリーと同じです。
そんなこんなで、取り扱いのアイテムが増え。ウィローツリー専門店として創業した当社ですが、今後は「ウィローツリー専門店」の名前も少し考えないといけないのかもしれません。大人が大人のために贈るギフトとして、あるいは自分のための楽しみとしてお求め頂くアイテムたち。売るための「商品」ではなくアーティストの「作品」を正直なお値段で。そんなコンセプトだとするともしかしたら今後も何か増えたりするかもしれません。ジムショアの作品との出会いは、そんな当店の変化のきっかけになるものでした。
長い文章を読んで頂き、誠にありがとうございました。
ぜひ、ご感想(レビュー)など賜ればと存じます。
店長より
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リアルを越えたリアリティ。
手に取って頂ければわかります。画面の中のキャラクターが現実に出てきたら、本当にこんな感じだろうって。
ジムショアの作品たちはとにかくリアル。ディズニー・スヌーピーグッズは沢山あるけれど、不思議と本物感があります。もちろん、ジムの愛と腕もあるんでしょうけど、それだけではなさそうなんですよね。なんでだろうとウンウン唸って考えていたのですが、最近ようやくそれっぽい答えにたどり着きました。
ジムショアの作品は彫刻ですから、表面はむしろ粗く、塗りも1つ1つ手作業なので多少の甘さはあったりします。たぶん、それが逆にいいんだなと。私たちの頭の中に生きているキャラクターたちは完璧な形をしています。でも、それを現実世界にもってこようとすると、どんなに精巧に作ったとしても作り物感が出てしまう。お人形が本物の人間になりえないのと一緒です(ものすごいコストをかければ別かもしれません)。すこし荒いからこそ、逆に本物らしい。私たちの想像力が、この彫刻たちにリアル感を与えるんだなとわかりました。
すこし荒くて素朴な彫刻面は、近くで見れば愛おしく、手にとればずっしりと重くすべすべしていて、遠くから見ると本当に生きているみたい。
彫刻って、いいですよ。
キャラクターにベストマッチ。
両親から受けついだアメリカン・フォークアートの技法は、国が同じせいか、アメリカ生まれのキャラクターたちに驚くほどフィット。
ジムショアといえば、特徴的なタイル柄とその色使い。オリジナルを活かしながら、どこか懐かしく親しみやすい作品に仕上がっています。一度これに慣れてしまうと、この柄がないと少し寂しいなんて思うようになってしまいます。ちょっと上の写真をもう一度見てください。そして、ジムショアの柄がない姿を想像してみてください。ちょっと物足りなく感じませんか? 私だけでしょうか。
そもそも、これだけ強い色・柄を使いながら、オリジナルの良さをいささかも失わず、むしろ全体の完成度を上げているこのバランス感覚が驚きです。そして、何十年も彫刻刀と共に生きてきた職人肌のジムだからこそできる、この立体造形の完璧さ。ジムは現代に生きる天才の一人だと本気で思っています。
そして、ユニークでありながらかつ人に受け入れられるというのは、成功するアーティストの条件です。ウォルト・ディズニー、コカコーラ、ピーナッツ、ルーニー・テューンズ、ハンナ・バーベラなど、アメリカのビッグブランドが次々とジムに仕事を依頼するようになったのもよく分かる話です。
ところで、ジムは多作です。ものすごい数の作品があります(日本では扱ってませんが、ディズニー・スヌーピー以外も山ほどあります)。だからというわけではないのですが、申し訳ありません。入荷はかなり不定期となります。工場の生産計画が決まるたびに、そこから分けてもらっているという感じで、その数も今のところあまり多くはありません。
売り切れたら、次回入荷は結構先(1年くらい)になりますし、次回入荷するかどうかも正直分かりません。なぜなら、そのときは新しいデザインになっているかもしれないからです。普通のアーティストではこうはいきませんが、手の早いジムならではです。
なので、当店の他の作品たちと違って、出会いを楽しんでもらう感じになります。欲しいと思ったら確保してくださいませ。
ジム・ショア
サウスカロライナ出身。アメリカ中を放浪したあと、ギフトメーカーのENESCO社にその才能を見いだされ、成功したあとはサウスカロライナに戻って、いまでも創作活動を続けています。紫のシャツがトレードマークで大事な舞台はいつもこれ。料理が大好きで、よくブログにレシピを載せています。何か作らずにはいられない、そんな感じなんだろうなーと勝手に思っています。
きっかけは2018年、ある輸入商社さんのショールームでのことでした。うちがウィローツリーを専門に扱っていることを知っている社長さんが「藤村さん、こんなものご存じですか」と紹介してくれたのが、ジムショアの彫刻作品でした。
ひと目で「あっ、欲しいな」と思いました。
どこかアンティークを思わせる、伝統工芸品のような質感。オリジナルの良いところを活かした可愛らしいキャラクターの造形。手に取るとずっしりと重く、またなめらかな手触り。上質感があり、どこに置いても存在感を発揮してくれそうなステキな大人のアイテムでした。
「これ、ウィローツリーに似ていますね」私の感想を、社長さんはニヤニヤしながら聞いていました。
わたしは仕事柄、多くのギフトを目にします。多くの量産品というのはどこかに足りなさを感じるものです。ちょっとした目線の向け方だったり、布のつなぎ目だったり、口元の線のゆらぎであったり。ジムの作品にはそれがありませんでした。丁寧に、情熱を持って仕事していることが分かりました。スーザンと同じ、作品への愛を感じました。その場で社長さんと打ち合わせをし、当店で扱うことを決めました。
スーザンと同じ、アメリカ人のアーティスト。ウィローツリーと同じ、彫刻をオリジナルにしたインテリア置物。不思議な共通点を感じたのはもちろん私だけではなくて、その社長さんは最初から全部分かっていたようです。
ジムショアの作品は、「高級ギフト」という扱いでこれまで国内ではかなり高め(米国流通価格の倍以上)で売られているとのことでした。私たちはメーカー本来の値付けを尊重します。もちろん、輸送料や関税があるのでアメリカ国内と同価格とはいきませんが、必要以上の手数料を取らないように心がけています。ウィローツリーと同じです。
そんなこんなで、取り扱いのアイテムが増え。ウィローツリー専門店として創業した当社ですが、今後は「ウィローツリー専門店」の名前も少し考えないといけないのかもしれません。大人が大人のために贈るギフトとして、あるいは自分のための楽しみとしてお求め頂くアイテムたち。売るための「商品」ではなくアーティストの「作品」を正直なお値段で。そんなコンセプトだとするともしかしたら今後も何か増えたりするかもしれません。ジムショアの作品との出会いは、そんな当店の変化のきっかけになるものでした。
長い文章を読んで頂き、誠にありがとうございました。
ぜひ、ご感想(レビュー)など賜ればと存じます。
店長より